お子様のご家庭だけでなく、近隣に勤務されている方、お住まいの方への内科一般診療を行います。アレルギー疾患につきましては専門治療まで対応いたします。喘息や鼻炎などでお困りの方はご相談ください。スギ花粉症に対する舌下免疫療法についても実施いたします。
気管支喘息とは、気管支に慢性の炎症が起きている状態であり、発作が起きているとき(息苦しい)だけが病気ではありません。
気管支喘息の治療の主役は吸入ステロイドを始めとした長期管理薬です。長期管理薬は発作がない状態のときでも毎日使用することによって気道の慢性炎症を改善させ発作が起こりにくい状態にしていく薬剤です。発作が起きて苦しいときだけ気管支拡張薬などで治療をすることは本質的な治療にはなりません。
当院では気管支喘息の診断、管理に有用な呼気一酸化窒素ガス分析装置を導入し、気管支喘息患者様の良好な管理を目指します。
一酸化窒素ガス分析装置
また高用量の吸入ステロイドを使用しても、発作を繰り返す重症気管支喘息の患者様のための抗IgE抗体(ゾレア®)の治療も行います。
アレルギー性鼻炎は、くしゃみ(鼻のかゆみ)、鼻水、鼻詰まりを主症状とするもので、ハウスダストやダニなどが原因となる通年性アレルギー性鼻炎と、スギをはじめとした花粉が原因となる季節性アレルギー性鼻炎の2つに分かれます。
アレルギー性鼻炎でお困りの方は、一度、血液検査(血清IgE抗体検査)などで原因アレルゲンを特定することが今後の管理のうえで重要です。
治療薬について、鼻炎の症状に合わせ、抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン受容体拮抗薬、鼻噴霧用ステロイド薬などを組み合わせながら治療を行います。
またスギ花粉症に対する舌下免疫療法(シダトレン®)も行います。従来の治療薬では得られない長期寛解を得る可能性のある唯一の治療法としてマスコミなどでも取り上げられる機会が多いのでご存じの方も多いと思います。詳細は下記をご参照下さい。
ある日から突然「特定の果物を食べると口や喉がイガイガするようになった」。そのような体験はありませんか?花粉症の患者さんが増えるに従い、増えている症状のひとつに「口腔アレルギー症候群(OAS:Oral Allergy Syndrome)」があります。
これは、ある特定の花粉に感作された患者が、その花粉とアレルギー的に近い関係にある果物や野菜に反応を起こし、口・唇・喉などの口腔粘膜やその周辺組織にイガイガ感などのアレルギー症状を起こすものです。正しく診断することにより、症状を起こす食べ物と起こさない食べ物を明確化することが出来ます。また新鮮な果物や野菜ほど症状は起こりやすく、一方で加熱処理などを行うことで症状は起こりにくくなる(例:新鮮なりんごではイガイガするけど、アップルパイなら大丈夫)と言われています。頻度は高くないですがアナフィラキシー症状を起こす可能性もありますので、症状をお持ちの方はご相談下さい。
タバコには4000種類以上の化学物質と250種類以上の毒物、発がん性物質が含まれています。肺がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、胃がん、すい臓がん、腎臓がん、膀胱がんなどは喫煙が危険因子になることが証明されており、癌以外にも脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、白内障などの危険因子になると言われています。また最近は受動喫煙が問題視されており、例えば「夫の喫煙で、タバコを吸わない妻が肺がんになるリスクは約2倍」になると言われており、こどもの喘息の発症や悪化にも関わり、幼児突然死症候群の危険因子にもなると言われています。
タバコを止めようとした事はあるが「イライラしてきて、結局はやめられなかった」。よくある話しです。タバコをやめてイライラするのはニコチン切れの禁断症状であり、タバコを止められないのは「ニコチン依存症」という病気です。(意思の問題だけではなく)病気であることをしっかり認識したうえで、健康保険を利用し「禁煙治療」始めてみませんか。
禁煙治療には、チャンピックスという内服薬を使用します。チャンピックスの効果は「ニコチン切れ症状の軽減(離脱症状の抑制)」と「タバコをおいしいと感じにくくなる(喫煙のよる満足感の抑制)」です。
治療期間は12週間(約3ヶ月)で、合計5回の受診が必要です。費用は健康保険の3割負担で2万円弱です。詳しくは当院に相談、もしくはファイザー製薬のHp「すぐ禁煙.jp」をご参照下さい。
血糖値が高くなる病気です。
体を動かすエネルギー源となるブドウ糖はインスリンというホルモンの働きで細胞内に取り込まれます。 糖尿病では、インスリンの絶対的、相対的不足によりブドウ糖が細胞に取り込まれず、エネルギーとしてうまく利用されなくなるほか、血液中のブドウ糖の値が高くなってしまいます。
糖尿病は原因により以下の種類に別れます。
血糖値の高い状態が続くと、次のような症状があらわれます。しかし、軽症の糖尿病の場合、自覚症状がみられないことが多く、発見が遅れることがあります。
糖尿病の問題は、血糖値の高い状態が続くことによる動脈硬化を中心とした全身の血管の障害を起こすことです。
血糖値が高い状態が長く続くと、合併症が起こる可能性が高くなります。血糖コントロールをすることで、新たな合併症が起こるのを防ぎ、また、起きてしまった合併症の進行を抑えることができます。
糖尿病の3大合併症
大血管症
大きな血管の病気である動脈硬化により起こる合併症で、脳卒中や、心筋梗塞、足の壊疽などがあります。
糖尿病の診断には、以下の血液検査があります。
糖尿病の治療目標は血糖のコントロールをすることで、糖尿病の合併症を予防し、生活の質(QOL)を維持することにあります。
食事療法、運動療法、薬物良法に別れます。
糖尿病は生活習慣の見直しや、薬物療法など、多方面に渡る治療が必要です。 相談しながらそれぞれの患者さんに合った治療を行います。
高血圧とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいいます。
運動時などの一時的な血圧の上昇は高血圧とは呼びません。
病院や診療所では緊張することから血圧が上がる(いわゆる白衣高血圧)こともありますから、病院や診療所での血圧測定に加え、自宅での安静時の血圧測定が重要となります。
高血圧になると血管に常に負担がかかるため、血管の内壁が傷害され柔軟性が低下し、動脈硬化を引き起こします。
動脈硬化は、脳卒中や心疾患、あるいは慢性腎臓病などの重大な病気につながります。
高血圧治療の目的は、血圧を下げることにより虚血性心疾患や脳卒中を防ぐことにあります。
これまでにさまざまな国で行われた試験の結果、高血圧の治療は高血圧患者に多くの有益な効果をもたらすことが明らかになっています。
高血圧と同時に、すでに糖尿病や脂質異常症、肥満など、心血管病の多くのリスクをもっている方は治療により大きな効果が期待できます。
薬物療法のほか、生活習慣の改善が重要です。
・食塩摂取量を制限する
・適正体重を維持する
・アルコール摂取量は適量にする
・適度な運動療法をする
・禁煙
・脂質(飽和脂肪酸やコレステロール)の摂取量を制限する
運動や食事、飲酒、喫煙、入浴などは血圧を変動させ ます。安静にした後、以下に示す方法で正しく血圧の測定をしてください。
①1~2分以上安静にした後、静かな場所で測りましょう。
②腕を心臓の高さにしましょう。
③力を抜いて座位で、いつも同じ時間に測りましょう。(朝食前と就床前)
④1機会原則2回測定し、その平均をとります。
毎日の血圧を記録して頂き、診療に生かしていきます。
脂質異常症というのは、血液中の脂質、具体的にはコレステロールや中性脂肪が多過ぎる病気のことです。増えた脂質が血管の内側に蓄積し、動脈硬化を引き起こします。
動脈硬化が原因となり、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞といった脳卒中を引き起こします。
脂質異常症は、遺伝子異常や他の病気に伴って現れるものもありますが、8割以上は生活習慣に関連した因子が原因となって発症します。具体的には過食、高脂肪食、運動不足、肥満などであり、脂質異常症の改善には食生活を適正に保ち、運動を取り入れた生活(週3回、1日30分を目標に)を送ることが重要です。
脂質異常症を防ぐ食事の基本
1.偏らず「栄養バランスのよい食事」を。
2.摂取総エネルギー量を抑えて、適正な体重を保つ。
3.飽和脂肪酸(おもに獣肉類の脂肪)1に対して不飽和脂肪酸(おもに植物性脂肪や魚の脂)を1.5~2の割合でとる。
4.ビタミンやミネラル、食物繊維もしっかりとる。
5.高コレステロールの人は、コレステロールを多く含む食品を控える。
6.中性脂肪が高い人は、砂糖や果物などの糖質と、お酒を減らす。
*コレステロールを多く含む食品の摂取を減らすことは大事ですが、コレステロールを増やしやすい食品もあるためそれを避けることも大切です。
血中のコレステロールを増やす食品として明らかになっているのが、飽和脂肪酸です。逆に体内のコレステロール値を下げる働きをするのは、不飽和脂肪酸を多く含む食品です。コレステロール値を上げる食品、多く含む食品、下げる食品があることを理解して毎日の食事に留意することが大事です。当院ではそのような食事指導も行っております。
生活習慣を改善しても血中脂質の数字が下がらないときには薬物療法を行うことになります。
脂質異常症の薬には、主にLDLコレステロールを下げる薬や、中性脂肪を下げる薬があり、それぞれの方に適した薬を処方します。薬を2~3か月服用しても、脂質管理目標値まで下がらない場合には、薬の変更や増量が検討され、数種類の薬を併用して服用することもあります。
薬の効果をしっかりと出すために、また副作用を防ぐためにも、医師、薬剤師の指示通りに服用することが大切です。薬の効果や、副作用がないかどうかを確認するために、定期的に血液検査を行います。
脂質代謝異常症(高脂血症)の治療は血中脂質を下げるだけでなく、動脈硬化が進むのを防ぐのが目的です。ですので動脈硬化を促進するほかの要素、高血圧、耐糖能異常、肥満なども改善できるよう生活を改善します。
更年期障害とは、閉経の前後5年間の合計10年間にあらわれる様々な症状の程度が重く、日常生活に支障を来す状態であることです。日本人の平均閉経年齢は約50歳と言われていますが、個人差があり、人によっては30代後半から更年期障害のような症状があらわれることもあります。
当院で実施している更年期症状のチェックリストには下記の項目があります。
・顔がほてる
・汗をかきやすい
・腰や手足が冷えやすい
・息切れ、動悸がする
・寝つきが悪い、または眠りが浅い
・怒りやすく、すぐイライラする
・くよくよしたり、憂うつになることがある
・頭痛、めまい、吐き気がよくある
・疲れやすい
・肩こり、腰痛、手足の痛みがある
これらの項目を点数化し、治療適応などの評価を行っております。
当院では、『婦人科三大漢方薬』といわれている当帰芍薬散・加味逍遥散・桂枝茯苓丸を中心に、症状に合った漢方薬の処方やプラセンタ療法を行っております。プラセンタには様々な効能が報告されておりますが、更年期障害に対しては、自律神経のバランスを整える・ホルモンのバランスを整える・血行促進・代謝の向上といった作用から効果があると考えられます。年齢や症状に応じて、保険適応も認められておりますので、どうぞお気軽にご相談下さい。
★プラセンタ注射剤は肝炎やエイズなどの感染のない安全な胎盤を原料とした注射薬で、重大な副作用は認められておりませんが、注射部位の疼痛・発赤や、発熱・発疹等が起こることがあります。また、血液製剤に準じた取り扱いになりますので、献血は出来なくなります。
診療時間のご案内 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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