春に近づき気温が上がってくると花粉の飛散量が一気に増加します。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、眠りが浅く寝苦しい、不機嫌で勉強や遊びに集中できないなど、気になるサインはありませんか?
子どもでは、5~9歳の小学校入学前後から発症する数が増えるのが特徴です。5~9歳のアレルギー性鼻炎の有病率は、スギ花粉症13.7%、スギ以外の花粉症8.3%、通年性アレルギー性鼻炎22.5%と、ほぼ半数の子どもがアレルギー性鼻炎に悩まされています。とはいえ、インフルエンザなどのように登園・登校ができなくなるわけではないため、つい軽く考えて、受診を先延ばしにしがちではないでしょうか? しかし、目や鼻のつらい症状で睡眠が妨げられてしまうと、学業やさらには成長にも悪影響を与えてしまいます。
スギ花粉の飛散は東京都内ではピークは3月上旬から4月上旬となり、飛ぶ期間が長いとされています。スギ花粉のピークが終わる頃になると、ヒノキ花粉のピークが始まります。東京では4月上旬から中旬の見込みです。飛散量については例年並みですが、昨年と比較すると2倍以上と予測されています。
以前は症状が出る少し前から薬を始めるのが効果的と言われていましたが、症状が出てから始めても同等の効果が得られることが分かりましたので、症状が出たら受診してください。症状が軽いうちから治療を始めることが有効です。